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ごみの出し方


日本にいた頃は団地住まいで、ごみはいつ何時でも好きな時に捨てに行っていました。
アイルランドでは、町に住んでいる人や共働きの家庭などは、民間企業が運営するごみ収集のサービスを利用しています。燃えるごみ、燃えないごみ、リサイクルごみなどを曜日ごと、月ごとに回収してくれるわけですが、もちろん有料です。田舎に住んでいてもこのサービスは利用できますが、私たちを含め多くの人が隣町にあるごみリサイクルセンターに捨てに行っています。月曜日から土曜日まで開いていて、粗大ごみも出せるのでとても便利です。
リサイクルごみを含め、ごみはすべて有料ですが回収サービスを利用するよりも安価です。このごみリサイクルセンターはクレア州によって運営されています。
いずれにせよ、ごみを出すにはお金がかかるというのがアイルランドの常識です。

前回日本に帰省した時はごみの分別が細かくなっていて、ビンや缶はもちろん「プラ」マークのついたプラスチック容器やポリ袋まで分別回収されていて感激しました。ここまでごみの分別が進むと、焼却されるごみがものすごく減ります。母は「燃えるごみよりもプラマークのついたごみの方が断然多い」と言っていましたが、私もアイルランドでこれを痛感しています。というのも、日本から送ってもらう食材から出るごみのなんて多いこと・・・!過剰包装とはまさにこのことでしょう。また、日本の食材がプラスチックの袋に入っているのに比べ、こちらの食材は瓶や缶が多いことも大きな違いです。

しかしながら、よく日本で耳にした「欧米ではごみのリサイクル化が進んでいる。日本もこれを見習おう」というスローガンの「欧米」に、アイルランドは入っていなかったなあと思います。アイルランドでごみ問題に焦点が当てられるようになったのは近年のことで、リサイクルもまだ始まったばかりです。
アイルランドの田舎では、牧草地や森林に車や荷台でやってきて大型ごみを不法投棄する人が多く、問題になっています。よくドライブしていると「ここにごみを捨てると罰金何千ユーロ」と書かれた看板をよく見かけるのはこのためです。

田舎では自分の私有地でごみを燃やしてしまう人もたくさんいます。何エーカーという規模の私有地ですから隣近所に煙が行くという心配もほとんどありません。しかも、アイルランドでは暖炉やストーブでごみを燃やすこともできますから、「外で燃やしても同じこと」という感覚もあるのかもしれません。しかし、見つかると何千ユーロかの罰金が課せられるらしいです。
また、裏庭などにごみを埋めてしまう人もいるようです。特にリサイクルの発想がなかった昔は、かなり多くの人が穴を掘ってごみを埋めていたそうです。

あるごみ収集業者は「生ごみ」のリサイクルもしています。野菜の皮などを可燃ごみとして捨てていたのが、これを回収することで最終的には土に返すという仕組みです。

我が家には畑に大きなコンポストがあるので、生ごみはすべてここに捨てます。



畑の奥にあるコンポスト

コンポストに投棄するのは生ゴミばかりではありません。
畑から出た雑草や枯れた葉っぱ、小枝、更にはくたびれた段ボールや新聞紙、トイレットペーパーの芯、シリアルなどが入っている紙の箱、トマトやツナの缶詰めの紙のラベル、などもそのままコンポストにできます。土に返るものなら何でもかんでもお構いなしにコンポストに入れるのが、我が家ののんきなスタイルです。

鼻をかんだあとのティッシュ、お店のレシートなどの小さな紙屑はすべてストーブで燃やしてしまうので、我が家からは一切可燃ごみが出ません。ストーブから出た灰は、裏庭にあるリンゴの木などの貴重な肥料になります。


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