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アイルランド概要


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アイルランドの気候


アイルランドの緯度は北樺太と同じと書きましたが、メキシコ暖流と大西洋側から来る偏西風のおかげで気温はそれほど下がりません。
また、日本のように標高の高い山脈などがないので、冬に雪が降っても積もることはほとんどありません。
日本は冬季オリンピックなどで盛り上がりますが、スキーにもスケートにも縁のないアイルランドでは冬のスポーツへの関心が薄いようです。

気温は年間を通して涼しく、夏でも例年通りなら20℃代前半ぐらいまでしか上がりません。30℃前後まで上がることもまれにありますが、年によっては涼しいまま秋を迎えることもあります。ですから冷房設備というものは基本的にはありません。
冬になると、気温は日中0〜10℃まで下がります。しかしマイナスになるようなことは真冬の早朝を除けばほとんどないといっていいでしょう。
つまり、日本のようなはっきりとした四季はなく、気温も夏と冬で30度も差があるわけではないのです。



雨とは無縁の快晴の日も、もちろんあります。バレン高原にて


アイルランドの天気といえば、低い雲がどこまでも続き、晴れ間がのぞいたかと思うと突然の雨、また曇ってまた雨、というようにはっきりしないことが多いです。もちろん、一日中晴れの日や、雨の日、曇りの日もありますが、「明日は全国的に晴れですが、ところによっては雨が何回か降るでしょう」というあいまいな天気が多いのは事実です。アイルランドの天気予報を見ていると、アイルランドはヨーロッパ大陸を守る第一部隊のごとく、最初にあらゆる天気がぶつかる場所に位置しています。嵐、雨、強風、あらゆる悪天候がまずはアイルランドに衝突し、それから配置を変えて移動していくように見えるのです。
この天気がヨーロッパ大陸に到着する頃には、比較的穏やかな気圧に変化しているというのが通常のパターンで、アイルランドはまさに体を張って低気圧の突撃を受けている、とってもかわいそうな国なのです・・・!

ダブリンなどのあるアイルランド東部の方が、西部に比べて天候が安定していることが多いです。クレアの家を出発した時は大雨だったのに、東海岸付近に着いたらカラッと晴れている、なんていうことがよく起こります。



ヨーロッパ全土に寒波が押し寄せた2010年の冬。日中も気温はマイナスのままでした


「アイルランドの天気は女性の気持ちのように変わりやすい」、などという例えもありますが、とにかく雲が低いのが特徴です。この雨雲は拡散しており、雨(雲)が西側からやって来るのが肉眼で見えます。また、数マイル離れた場所では雨が降っているのが見えるけど、ここは降ってない、なんていうこともよくあります。
日本では「明日は雨」と言われれば翌朝雨が降っていなくても折り畳み傘などを持って外出していた記憶がありますが、アイルランドでは傘よりはフード付きのジャケットやレインコートが主流です。



雨のあとに出る虹は、アイルランドではありふれた風景。ダブルで出ることもしばしば


雨が降ったりやんだりする日のことを、英語では「Showery day(シャワリーデイ)」といいます。これは日本でいう「通り雨」に近いのでしょうか。シャワリ―な日は、一日に何度も通り雨がやって来ます。2〜3回の時もあれば、(数えたことはありませんが)20回以上のこともあります。通り雨の間隔が短い時と長い時、通り雨が激しい時とそうでない時があるので、人々は空とにらめっこをしながら暮らしているようにも思えます。
通り雨が霧雨程度であれば、傘などささずに眉間にしわを寄せながらフードをかぶって歩いていたり、お店の軒下や木の下などで雨が止むのをのんきに待っていたりします。

アイルランドでは、風もよく吹きます。そのため、体感温度は実際の温度よりも冷たく感じられます。気温の低い冬の日に、強い雨と風があると外に出るのが心底億劫に感じられます。
風は雨が降っている時に吹くことが多いので、傘はすぐに吹き飛ばされ、使い物になりません。

傘があまり使われないのも、このような事情によるものです。

日本のように酸性雨が体に触れるのはよくないという話もこちらでは聞いたことがないし、雨にはとても無頓着な、まさに雨の国です。

雨と風、アイルランドに住んでいればどちらも避けることはできないお天気ですが、一般的にはアイルランド北部は雨より風、南部は風より雨、と言われています。



気温が30度以上になった2013年の夏。アイルランドの人々は大喜びでした


日照時間のお話もしましょう。
アイルランドに夏やって来ると、その日照時間の長さにまず驚かされます。日の出も早く、夜は10時を過ぎてもまだ明るいといった具合です。いえ、実は夜中になっても夏の間は真っ暗になることがなく、いつまでもほんのりと明るさが残ります。そしてそのまま太陽が昇ってくるのです。
これとは対照的に、アイルランドの冬は長く、また日も短いです。朝は8時になってもまだ薄暗く、夕方の5時には真っ暗です。
アイルランドに暮らしていると、冬は11月ごろから始まり4月になっても春の陽気がなかなか感じられません。半年とはいかずとも、アイルランドの冬は長いのです。

それに加えて、アイルランドの冬は天気の悪い日が多いので、いわゆる日照時間が非常に少なく感じられます。
実際、アイルランド人の多くはビタミンDが不足していると言われています。それというのも、ビタミンDは人間の体が受ける日照時間によって作られるからです。

天気の話になると、つい話が長くなってしまうのがアイルランド人です。私もこの癖がついてきてしまったのかもしれません。


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