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木々と植物


フィークルから車で15分ほど行ったところに、アイルランドで最も古いと言われるオークの木があります。フィークルをドライブしていると、日本人の私の目にもとまるほど古くて大きな木がよくあります。



大木が連なる牧草地


アイルランドというと、岩肌のむき出した荒野や平たい牧草地を想像される方が多いかもしれません。しかし、ここ東クレア地方は木々の生い茂る、緑あふれる土地です。そのため、小動物や何種類もの鳥たちが共生する、豊かな自然が広がっています。
木々の多くはオーク(Oak ナラ)、ビーチ(Beech ブナ)、アッシュ(Ash トネリコ)、ホースチェストナッツ(Horse Chestnut 西洋トチノキ、またはマロニエ)などで、そのほとんどは剪定などまったくされていない自然の姿です。
トネリコはアイルランドの代表的なネイティブの木で、こぼれ種で芽吹き成長も早いので最もありふれた木と言えそうです。薪としての質が良いのと、切った直後でも乾いているのですぐに燃やせることから、昔から人々に重宝されている木でもあります。
また、トネリコはアイルランド国技の一つであるハーリングで使用されるスティックを作るための木材としても知られています。



ブナの大木が緑のトンネルを作る


他にも、風になびく葉が優雅なバーチ(Birch 樺)、柵作りに最適のヘーゼル(Hazel ハシバミ)、あっという間に大きくなるポプラや柳、フィークルの土質を好むアルダー(Alder ハンノキ)、エルダー(Elder ニワトコ)、秋に真っ赤な実をつけるローワン(Rowan ナナカマド)、ハンサムな幹のスコッツパイン(Scots Pine スコットランド杉)など数え上げればきりがないほどです。
また、クリスマスの時期には欠かせないホリー(Holly 西洋ヒイラギ)も、真っ赤な実から次々と発芽するので道路わきの垣根にも見ることができます。

アイルランドといえば木が少なく、ただ荒涼とした草地が続くイメージを持っていた私にとっては、少し意外だったのと同時に心休まる思いがしたものです。

嬉しかったのは、日本にいた頃は園芸店で種や鉢植えを買って育てていた植物が、アイルランドでは自生しているのを発見した時でした。ずっと憧れていたジギタリスが少し日のかげった場所でひっそりと咲いているのを見た時、淡い紫のスミレがまるで絵に描いたかのように地面を覆っているのを見た時の感激は今でもよく覚えています。



自生するジギタリス


冬に咲くプリムローズ(Prim Rose プリムラ)も道路わきによく見かけます。園芸店では黄色や赤が主流ですが、野生のプリムローズはクリーム色です。
標高の高い場所ではヘザー(Heather ヒース)が石だらけの野原にびっしりと繁殖しているのも、こちらに来た当時は驚きでした。日本では秋になるとエリカの名で花屋さんに並ぶピンク色の小さな花ですが、荒れた石の大地とのコントラストがとても美しいのです。



このような数々の木々や植物たちが、ありのままの姿でフィークルの風景を描く様子は、自然のたくましさと優しさを印象づけてくれます。最初は見慣れないと思っていたフィークルの自然の表情も、私にとって今では日常の大切な一部です。


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