トップページ

フィークル村の様子

フィークル村の自然

田舎生活あれこれ

アイルランドで英語

アイルランドで畑仕事

アイルランドで結婚

アイルランドでマタニティー

アイルランドで出産

アイルランドで子育て

アイリッシュコテージのご案内

田舎生活写真集

アイルランド不定期便(ブログ)

リ ン ク



フィークル村の自然


木々と植物 周辺の動物 鳥の楽園 飼育動物たち 自然の恵み



自然の恵み


毎年夏の終わりになると、家の周囲の垣根やあぜ道に沿ってブラックベリーを摘みます。この季節になるとフィークルの周辺は甘くておいしいブラックベリーでいっぱいになります。真っ黒に熟したブラックベリーの実は、ジャムにするととてもおいしいのです。自然に育っているので農薬などの心配もなく、そのまま口に入れても安心です。



我が家では、たっぷりのお砂糖とレモンを加えてぐつぐつ煮込み、煮沸消毒した空き瓶にジャムを豪快に流し込みます。あっという間に自家製ブラックベリージャムのできあがりです。お店で買うジャムよりもずっとおいしいし、密閉してあるジャムは長持ちするので毎年瓶30個分は作ります。自分たちの朝食用はもとより、友人を訪ねる時に手土産にしてもとても喜ばれます。
ブラックベリージャムの作り方はこちらに掲載しています。皆さんもぜひお試しを。
アイルランド不定期便「ブラックベリージャムの作り方」

このブラックベリーが、私にとって最初のワールドフードとの出合いでした。

自然界で育つ、こうした食べられる植物やベリーのことを英語でワイルドフード(Wild food)といいます。日本語の「山菜」に近い言葉なのかもしれませんが、ワイルドフードにはきのこ、ハーブ、ナッツ類なども含まれます。人の手で栽培されるのでなく、野生でありながら食用として知られているフードのことなのです。



芝を押しのけて育つマッシュルーム


アイルランドに来て間もなかった2006年の夏、大家さんの牧草地でマッシュルームが大繁殖しました。
アイルランドでは最も一般的なフィールドマッシュルームと呼ばれる白いきのこです。スーパーでも売っていますが、香りとコクがあって同じものとは思えないほどおいしかったです。昔はどの牧草地でも普通に採れたらしいのですが、化学肥料を散布するようになってから野生のものはすっかり姿を消してしまったそうです。この大家さんの牧草地は化学肥料を蒔いておらず、それでもマッシュルームが出てきたのは数年来のことだそうで、その生命力の強さには驚かされます。



木の下などに群生するワイルドガーリック。アイルランドでは何百年も昔から食用とされている


ワイルドフードは専門書まで出ているほど幅広く、知れば知るほど面白い分野です。

今では私もすっかりその魅力に憑りつかれ、6月に咲くニワトコ(Elder エルダー)の花でシャンパンを作ったり、ブラックベリー、タンポポやハリエニシダ(Gorse ゴース)の花のワイン、ムラサキツメクサのお茶、焼き菓子に利用できるハシバミ(Hazel ヘーゼル)の実など、自然からの貴重なおすそ分けで作る楽しさを覚えました。



こんな食のスタイルがあるおかげで、自然がより身近に感じられるのは嬉しいものです。ワイルドフードは、その季節にだけ食べられるごちそうです。ほとんど市場には出回らず、自分で歩いて収穫するのも楽しみの一つです。
ワイルドフードは、旬を待つ時間があってこその贅沢な食材ではないでしょうか。



イラクサ(Nettle ネトル)の葉から作った定番のスープ


トップページへ戻る

inserted by FC2 system